ドラマ視聴メモ(仮)

主に過去のドラマを、一気に見てあらすじ・まとめ・レビューをしています。

進め!比奈ちゃん【ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子】

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 全9話

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子

新人刑事・藤堂比奈子(波瑠)は、異常な猟奇的殺人を「興味深い」と淡々と捜査に取り組む。比奈子は感情がなく家から出る前に「スイッチON」、帰ると「スイッチOFF」する。楽しそうに振る舞ったり、悲しそうに振る舞ったりするのは、大人になってからだいぶ慣れたと本人は言うが、先輩同僚・東海林(横山裕)は彼女の異常性に早くから気づく。心療内科医・中島保(林遣都)によると「感情の発露のしかたが、僕らと異なる」。

殺意が「ON」になった犯人と対峙すると比奈子は「その顔が見たかった」と言う。感情のない自分はいずれ、殺人をする側になるのではないかと考え、犯人の殺意のスイッチに興味を抱いている。

 

小説の比奈子は「興味深い」とか「その顔が」とか言わない。

ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫) [ 内藤了 ]

犯罪者が自分が犯した罪と同じ死に方で、次々自死する。こちらは「ON」です。中島保が主犯なのはドラマと同じ設定だが、小説では時計ではなく指輪。


CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫) [ 内藤了 ]

洋館で異なる部位が損壊されている女性の死体が複数みつかる、佐藤都夜(佐々木希)が犯人だった事件の原作「CUT」。小説では「幽霊屋敷事件」と呼ばれます。


LEAK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫) [ 内藤了 ]

第6話「リッチマン殺人事件」これは「LEAK」ですね。秋葉原が舞台。


ここまでしか読んでいないのですが。「AID」「ZERO」「ONE」と、6作発表されています。(ちょっと幼児のバラバラ死体とか出てくるっぽいので、読むのに、ちょっと気がひけています。) 「AID」は原島巡査(モロ師岡)の事件。ドラマの最終章(第8話・第9話)はドラマオリジナルストーリーで「ZERO」「ONE」が原案となりますがドラマは幼児ではありません。

 

比奈ちゃん。人生ってね、生きてさえいれば・・・

比奈子は記憶力はよく、何にでも七味をかけるところはドラマと同じですが、普通の新人女性刑事です、どちらかというと波瑠よりふんわりした印象かな。あとは、読者の想像にゆだねられるところではありますが、小説ではちょっとグロイ表現も多々あり、想像力豊かな方の中にはニガテな人もいるかも。

母の形見でありお守りでもある七味の缶には「進め!比奈ちゃん!」と母からのことばが書かれています。これも「ON」を読むとわかります。

実は比奈子と中島先生はドラマより進んだ関係となるのですが、その翌日比奈子は、中島先生が事件に関与しているのではないかと思いついてしまう。そうではないと否定したい気持ちと、やはり関わっているのではと疑う気持ちがグルグルするところに、ふと、母の言葉を思い出す。

比奈ちゃん、迷ってる? そんな暇があったら進みなさい。人生ってね、生きてさえいれば、どんなことでも、大したことじゃなくなるものよ

ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫) [ 内藤了 ]より

母が自分の死期を隠し、警察官になったばかりの娘、母以外の理解者がいなかった娘にこう言って渡すのが、七味の缶なのです。

ドラマでは「なににでも七味かける変な女」のほうがフィーチャーされていましたが、自宅での比奈子が、何か思案しているシーンや、出かける前のシーンで七味の缶がアップになるのは、こんな背景がある、比奈子にとっての重要アイテムだからなのです。

 

ヨコ担がうらやましい、かっこいい東海林先輩。

関ジャニ∞なら横山裕派ですが、わたくし。このドラマは、特にビジュアルめちゃめちゃよくないですか!?(語彙力) 放映当時からずっと、いいなー自担がこんなにかっこいい見た目で、こんなにかっこいい役回りで、いいなーいいなー。ずっと言ってました。比奈子を思って叱るシーン、助けるシーン、暴力的なシーン、痛めつけられるシーン、とにかくいい。見どころ満載。横山裕ご担当のみなさんが本当にうらやましい。

 

波瑠もよかった。一番印象に残っているのが、中島先生から比奈子の問題について話しがしたいと言われて、「スイッチON」で作っていた表情が解ける。そこに同僚らが通りかかり、東海林が異変に気付くシーン。東海林が「お前、なにこわい顔してんだ。」と声をかけます。ストーリー的にはサラッと流されるような何気ないシーンなのですが、この時の比奈子の表情が、東海林の言う通り怖いくらいの「無表情」。これ、なかなかできない気がする。演技がいいのか、演出がいいのか、編集がいいのか、でも、ドラマオリジナルのこの設定、とても彼女に合っていました。

波瑠はこの『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』が民法連ドラ初主演ですが、この年の「第5回コンフィデンスアワード・ドラマ賞 主演女優賞」を受賞しています。やはり『未解決の女』の一人称を「自分は!」と言うような無鉄砲刑事役よりは、この繊細で危うい比奈ちゃんのほうが断然いいと感じます。

 

シリーズ化しないかなー、丸めがねの中島先生含め。

 

 

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【評】★★★☆☆ ただ、犯罪は名の通り猟奇的で重いものばかり。